2DKの我が家における備え付けの収納は和室の押入れのみ。
そんな唯一の洋服収納スペースを私がほぼ占領してしまっているため、パートナーの洋服をしまう場所が足りません。おおらかで仏のような彼が不満を言うことはありませんが、さすがに罪悪感がまさり、今回、こっそりベッドルームに棚付きハンガーラックを設置してみることにしました。
作り方については様々な方がすでに取り上げておられるのでサラッとだけ触れて、ポイントやコツを中心にまとめていきます。
賃貸DIYの強い味方!ディアウォールとは?
今回はハンガーラックを作るにあたってディアウォールを使います。
こちらがディアウォール。
最大の特長は、壁を傷つけずにお部屋に柱を立てられる点です。
そのため賃貸住みさんに特に人気のDIYアイテムですね。
柱にするのは入手が容易で価格が安いツーバイフォー(ツーバイ材/2×4)です。
天井から床までの長さに合わせて切断したツーバイフォーを用意し、その上下をディアウォールで挟み、つっぱらせることで柱として利用します。
1本の柱を作るのにディアウォールが1つ必要なので、基本的には2セットまとめ買いします。
ディアウォールの使用方法(使い方)
使用方法
①取り付ける場所の天井の高さから45mm短くカットしたツーバイフォー材を用意します。
②上パッド(ばね内蔵)をツーバイフォー材の天井側、下パッドを床側にかぶせ、天井隅方向に押し付け内蔵のばねを縮め、そのまま床側を隅まで移動します。(設置の際、下パッドがゆるくて脱落する場合は、隙間に紙等を挟み仮止めすると作業が簡単です)
③柱を垂直に立てた後、手を離せば設置完了です。
④設置後軽く揺さぶりをかけ、ぐらつきが大きい時は、天井等を損傷しない範囲で、付属のスペーサーを下パッド内に挿入してばねの力を調節してください。【引用】ディアウォールパッケージ裏の商品説明欄より
柱を立てるというと大変そうなイメージを受けますが、作業自体はとても簡単で女性一人でもなんなく設置できます。
自作ハンガーラック完成イメージと作り方
ディアウォールで作るハンガーラックの完成イメージ
続いて今回DIYするハンガーラックの完成図のイメージと、必要な金具類について。
こんな感じです。
上段にジャケットなどを掛けるハンガー、下段に畳んだ洋服を収納する棚を設けます。
イメージはオシャレな服屋さんの陳列ラックです。。。
木取り図はこんな感じです。
ただでさえシンプルですが、今回は棚板を近所の材木店さんに発注するのでよりシンプルです。
ディアウォールで作るハンガーラックの作成方法(作成手順)
見た目がシンプルなら作り方もとっても簡単。
- ツーバイ材へガチャ柱(チャンネルサポート)を設置。
- ツーバイ材にディアウォールを装着、壁に取り付ける。
- ガチャ柱(チャンネルサポート)の任意の高さにハンガーラックを取り付け、パイプを通す。
- 用意した棚板を棚受に取付ける。
- ガチャ柱(チャンネルサポート)の任意の高さに④を取り付ける。
作り方は以上です。
最初の壁は資材調達、長いツーバイフォーはどこで手に入る?
ディアウォールで床から天井までの柱を立てる場合、まず悩む人がいるだろうポイントは資材調達です。
ここではかなり長いツーバイフォー材が必要になります。
規格化され大量生産されているツーバイ材は価格が安く入手も容易であるため、DIYで大活躍してくれます。
ただ床から天井までの長さのツーバイ材となると、入手するのがやや骨かと思われます。
まずツーバイフォーの長さの主な規格は以下になります。
- 3フィート(約910mm)
- 6フィート(約1820mm)
- 8フィート(約2438mm)
- 10フィート(約3050mm)
おうちDIYで最も頻繁に使うだろう規格は6フィート(約1820mm)のツーバイフォーですが、柱を立てる場合この規格では短すぎます。
大抵の場合は2000mm以上、下手すると今回の我が家のように2500mm以上の長さが必要なことも多いでしょう。
ツーバイ材は東急ハンズなどでも購入できるものの、我が家からもっとも近い渋谷東急ハンズでは1820mm以上の規格は置いていません。
いっぽうでホームセンターの場合は問題ないでしょうが、車がない場合は持ち帰りに苦労します。
となると結局ネット通販を利用するのが楽ですが、長いだけに送料が馬鹿になりません。
お住まいの地域によって差はあれど、送料の目安としては約2,000円程度。ツーバイフォー自体が安価なのでこの送料は結構大きいですね。
そこでもっともオススメしたいのが、近所の材木店に、個人向けに取り寄せてもらえないか聞いてみる事です。
今回も私は棚板と一緒に取り寄せていただき、肩に担いでヒイヒイ言いながら運びました。取り扱いについて確認するのは勇気が入りますが、近くにいるプロフェッショナルとご縁が持てるとやはり心強いですよ。
計測失敗?ツーバイ材が長すぎor短すぎた場合の対処方法
ディアウォールを設置するさいに気をつけたいのがツーバイフォーのカット(切断)。
床から天井までの正確な高さを計測し、そこから45mmをマイナスした長さにカット(切断)しなければなりません。
この45mmというのがちょっとしたミソで、じっさいに商品説明通りに45mmで切断すると短過ぎて柱がガタつくというケースが多いようです。(Amazonストアのディアウォールの項、レビュー参照)
そのため40mm切断がDIY界隈ではセオリーのようになっています。
ツーバイフォーを長くカット(切断)してしまった場合の対処方法
なお私は今回35mm切断し、長すぎてつっぱれませんでした笑
長すぎるとこのような事態に陥ります。
長すぎた場合の対処方法は簡単です、さらに切断すれば良いのですね。
このようなツーバイ材に対応したマイターボックスを利用すれば初心者でも垂直に切断できます。
ツーバイフォーを短くカット(切断)してしまった場合の対処方法
かたや短く切断してしまい突っ張り度合いが心もとない場合は、まずはセットのスペーサーで微調整します。
とはいえ厚さ2mmほどのスペーサーが2枚しか附属されていないので、これでもまだガタつく場合もあるでしょう。
そんな時は、別のツーバイ材を薄くカットしたものをスペーサーとしても活用できます。
ということで、確かにディアウォール設置時の柱の長さの計測は重要ですが、大幅に間違えなければどうにかなるので、そこまで神経質にならなくて良いと思います。楽しくいきましょう。
柱になるツーバイフォーと棚板は塗装するのがオススメ
ツーバイフォーをそのまま柱として利用するのも良いのですが、塗装するとより雰囲気が出ます。
塗装方法でオススメなのは最も楽チンな、壁の色に合わせたペンキでのベタ塗りです。
なお今回は素地調整のち、ミルクペイントで塗装しました。
ミルクペイントで塗装した場合におこるザラザラ感は、仕上げのサンディング(#400)で解消できます。十二分に乾燥させた後でBRIWAXで仕上げれば高級感のある手触りになりますが、今回はミルクペイントのみで仕上げました。
棚板も同じくミルクペイントで塗装するつもりだったのですが、今回は材木店さんが用意してくださった杉板の色合いが美し過ぎてたので、手前部分の面取りだけしてオスモカラーのクリアで仕上げました。
ディアウォールにはやっぱり棚柱がオススメ
ディアウォールで棚を設置する時には、棚受けを直接ツーバイ材にビス留めするよりも、棚柱を設置するのがオススメです。
設置の容易さはもちろん、棚受けの位置を後から変更できる点も強みです。
価格面での優位性は棚の数に左右されるのでなんともいえませんが、デザイン性については種類豊富な棚受けに軍配が上がるでしょうか。
ツーバイフォーは縦で使う?横で使う?
棚柱を設置する場合のみならず、個別の棚受けを設置したい場合は、柱の向きは横にした方が良いです。
柱を縦にした場合、不器用さんだと残念な結果になる可能性があります。
ちなみにこちらがその残念な結果。
設置してから棚+棚受を設置したのですが、作業時にスペースを確保できなかった結果ビス留めが甘くなったのか、設置して一年経過のちこうなりました。もちろん柱を縦にしても美しい仕上がりとなっているケースもたびたび見かけますが、自信がなければ横で設置する方が簡単です。。私は自分の不器用さ加減を失念していたためこうなりました笑
傾いてしまった棚をコンポラックに改修しました。下のエントリでご紹介しています。
棚柱を設置、棚受けが外れない場合について
棚柱を設置すれば、あとは専用の棚受けを設置するだけ。
専用の棚受けを適当に付けたら外せなくなったというケースもあるでしょうか。
こういった場合は、棚受中央に付いているストッパーを手前に引き、上にずらせば簡単に外れます。
終わりに|ディアウォールで作る自作ハンガーラック
そんなこんなで無事に自作ハンガーラックが完成しました。
各種パーツが揃うまでに数日を要したので、サプライズでお披露目という訳にはいかなかったのですが、彼に喜んでもらえたので大大大満足です。
自分のために作るのもいいけれど、家族のために作るのはまた別の楽しさがありますね。DIYにハマるお父さん方が多いのも頷けます!
ということで、今回はディアウォールで作る自作ハンガーラックについて、ディアウォールを使う時のポイントと併せてご紹介しました。
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