女性ならばごく自然にこなせると思われがちな掃除・洗濯・料理といった家事全般。
恥ずかしながら私はどれもあまり好きではありません。
「家事嫌い」
そんな私の短所が、DIYを始めるきっかけになりました。
直接関係のない「家事嫌い」と「DIY」がどうして繋がるの?ということで、今回はDIYを始めるに至った経緯について書きたいと思います。
意外と多い家事が嫌いな女性、鬼門は「部屋の掃除」
「家事」と聞くだけでうっ…となる私。
instagramや雑誌で素敵に整頓されたお部屋の写真をUPしている方を見るにつけ、みんな器用にこなしてるなあと思っていたのですが、意外にも、家事が嫌いな女性は少なくないようです。
好きな家事ランキング(417人の主婦対象)
1位「特になし」25.4%
2位「洗濯物を干す」20.6%
3位「食事の買い出し」18.5%
4位「夕食作り」11.8%
5位「部屋の掃除」5.9%[出典]マイナビウーマン
『妻が本当は嫌な家事ランキング1位「部屋の掃除」。好き1位は「特になし』
みんな正直ですね、好きな家事ランキングの1位が「特になし」って!
ともかく、一口に家事といっても色々あるわけで、みんなが何が一番嫌いかというと、このような結果になっていました。
嫌いな家事ランキング(440人の主婦対象)
1位「部屋の掃除」16.5%
2位「アイロンがけ」10.8%
3位「食器洗い」10.1%
4位「お風呂掃除」10.0%
5位「夕食作り」9.7%[出典]マイナビウーマン
『妻が本当は嫌な家事ランキング1位「部屋の掃除」。好き1位は「特になし』
鬼門は「部屋の掃除」…。
私の場合も、掃除・洗濯・料理の「嫌い度」を相対的に順位をつけるとこんな感じです。
好き・・・料理
普通・・・洗濯
嫌い・・・掃除
掃除が嫌いな個人的理由はこちらの3つ。
・どうせ時間を置けば汚くなるから。
・掃除した後に大事なものをどこにやったか分からなくなるから。
そして最も大きな理由が、
・そもそも汚くてもあまり気にならないから。
これです。
駄目ですねー…。
たとえば一人暮らしなら一週間に一度の掃除でもそこまで美観は損ねないと思うのですが、結婚して二人暮らしになってから、こまめに掃除しないとあっという間に汚部屋になってしまうようになりました。お子さんもいるのにいつも部屋が美しい方のブログを覗いては、比較して駄目だなーと思いつつ重い腰は上がらず。
いつもの掃除は、四角い部屋に丸く掃除機をかけ、汚れた部分を拭くためにモノをずらす→拭く→モノを元通りに戻す。という感じで、たまに一念発起して大規模な大掃除をするも、少しすればまた元通りモノが散乱する部屋に逆戻り。
そんなことを繰り返しながら、ようやくここ数年で考え方を改めるようになりました。
これは、どうにか上手い方法を考えて掃除を習慣化しないとマズいなと。
大切なものに囲まれることで「綺麗にしたい欲」を湧かせる
そもそもなぜ部屋が汚くても気にならないのか。
それは、置いてある家具に何の執着もないからでした。
我が家の家具といえば、何のこだわりもなく「安いから…」「無難だから…」という理由で買ったものばかり。愛着がないから、別に汚くなっていても構わない。インテリアにもこだわってないから、文房具も調理器具も出しっぱなしでも気にならない。そもそも「綺麗にしたい欲」が湧いてこないんですよね。
たとえばバッグでも、お給料を貯めて買った念願のブランドバッグと、ちょっと大きい買い物をして入れるものが欲しくてついでに買ったバッグでは扱い方には天と地ほどの差があるわけで、保存袋に入れてたまに空気を入れ替えて革のお手入れをして、ここぞという場面に提げるバッグと、冷蔵庫の脇にぶらさげて手入れもせず放置しているバッグとじゃ、劣化具体もお察しなわけです。まあブランドバッグなど持ってないので私は該当しない例なのですが。。。
ともかく、部屋もそれと同じなのかもしれないですね。
だったら、好きなものばかりに囲まれたこだわりの部屋ならば、「綺麗にしたい欲」が湧いてこまめな掃除を習慣化できるんじゃないかなと思いました。
『星の王子さま』に見る、何かを大切にする方法
そこまで考えたのですが、好きなものに囲まれた部屋といっても、私はそもそも家具やインテリアに興味がない人間でした。
そもそも昔からモノを度々なくす私は、モノを大切にできない人間といえます。
特にいまは100円ショップもあるし、なくしてもまた買えば良いかと思ってしまい、結果的に同じアイテムがいくつも部屋のあちこちにあったりしました。
では、もとからモノに愛着を持てない人は、どうすればモノを大切にできるのでしょうか。
こういう時は、過去に読んだ本を思い出すに限ります。
有名なサン・テグジュペリの『星の王子さま』の中に、こんなヒントが見つかりました。
簡単にストーリーをまとめますね。
とある星の王子さまである「星の王子さま」。
王子さまはそこで、その星では一輪だけ咲いた美しいバラの世話をしていました。
バラの気まぐれに振り回されながら世話を焼いていた王子さまですが、あるとき、とうとう耐えきれなくなり、自分の星を飛び出して星々を巡る旅に出ます。
そして地球へやって来たとき、王子さまはショックを受けます。
自分の星では貴重だったバラが、地球では庭園に咲き誇るありふれたバラにすぎないことを知ってしまったのです。
落ち込む王子さまでしたが、キツネとの出会いによってこう思い直します。
バラはいくらでも咲いているけれど、王子さまが自分の手で水をやり、虫を除けて、話を聞いてあげた、王子さまにとって大切なのは王子さまの「あのバラ」だけだと気づくのです。
大事なことに気づいた王子さまに、キツネがこう言います。
「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」
[出典]新潮文庫『星の王子さま』P108より
著・サン=テグジュペリ 訳・河野真理子
不老不死でもない限り、時間は人間にとって最も大事なものだと思います。
それを捧げ続けたとき、きっと家具や、それらを置いた部屋も大切なものになるのだと思います。
とはいえ、こだわりの家具を買ってからこまめに掃除をすることで愛着を湧かせる、というのも私には無理そうです。そんな予算もないしね。
だから、家具を自分で作るDIYに取り組んでみようと思いました。
時間をたっぷり使って、あれこれ忖度しながら作った世界にひとつだけの家具ならば、たとえモノに執着はできない人間だとしても、きっと大切にしたくなるはず。「綺麗にしたい欲」が湧くはず…。
DIYで掃除嫌いを克服、好きなものに囲まれる幸せな毎日を習慣化したい
こんな思いつきから私はDIYを始めました。
始めたら始めたで、作業自体が楽しくてみるみるうちにハマり、そして気づいたら、なんだか部屋が少しずつ綺麗になっていくようになりました。もちろん作業中はボロボロですが、「毎日使うもの」の定位置が自ずと決まっていったように思います。
掃除嫌いを克服するため、「綺麗にしたい欲」を刺激するために始めた、まだまだ発展途上の私のDIY道。
興味をお持ちいただけたら、ぜひ覗いていただけますと幸いです。
たまに…いや結構な確率で脱線しますが、これから今までに作った家具や小物類も、少しずつご紹介していけたらと思います。
では、今日はこのあたりで。